そのあたりに落ちている断片的なもの

日々の徒然やら、カケラみたいな思い出のことです。

睡眠

会社員だった頃、平均睡眠時間は3〜5時間くらいだった。

仕事が終わる時間も遅く、その後は誰かと外ご飯行くのが当たり前の毎日で、帰宅は深夜。化粧だけ落として、それからもぞもぞと限られた自分の時間を過ごし、起きるまでの時間を逆算しつつ無理やり就寝した。

 

朝は携帯の目覚まし時計にたたき起こされて、それからシャワーを浴び、散らかした部屋の中から洋服を選び出して化粧をし、会社に向けて飛び出した。

 

私の毎日はバタバタだった。暮らしの中身がバタバタだった。その頃あまり自覚していなかったけど、日々をリセットする睡眠ですら覚醒した時間の延長のようなもので、浅い眠りで見る連続した夢に何度も起きた。睡眠は苦手だった。

 

そんな日常とは一転した今の生活。

夜9時を過ぎれば、就寝を意識し、お風呂に入って寝る準備を整えてからベッドで本の続きを読む。いつの間にか自然に寝落ちしている。

 

農家に転身したとはいえ、早起きはいまだ得意ではない。特に夏の時期は、我が農園の農閑期にあたるため、たまに8時近くまで寝ていたりする。

平均睡眠時間は昼寝も含めて8〜9時間になった。

ちゃんと深く眠れるようになった。目覚まし時計はかけなくなった。

 

ぐっすり寝たという実感がある。昨日の疲れをきちんとリセットしたという清々しさがある。細胞がまた新たに生まれ変わったという体調の良さがある。

心のザワザワも、しっかり寝たあとは前向きな考えに変わったりする。

 

人生の3分の1は睡眠時間だという。ショートスリーパーで過ごしてきた積年のツケを払うかのように、ここ数年の私はよく寝る。

寝られるということは、今の私の自慢の一つだ。

 

今日は6時前にシャキッと起きた。洗濯機のブザーを待ちつつ、台所を動き回って、今から庭の水遣りをする。身支度を整えたら、畑に行く。

昔よりもリズミカルになった毎日の中で、睡眠はとてもかけがえのない時間になった。

さあ一日を始めよう!

 

 

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ほったらかしにしてる庭の一部から、ニョキっと生えてきたトマト。去年落ちた実の種が根っこを生やしたもよう。